大腸がん

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大腸がんとは?

大腸がん

大腸がんは大腸や直腸内でがん細胞が増え、腫瘍を形成するがん疾患の一種です。大腸がんは通常以下のようなプロセスを経て、ポリープ(粘膜の腫れ)からがんへと進行していきます。

初期段階

大腸がんは初期段階では症状がほとんど現れないことがあります。がんが腸の内壁にとどまっているため、しばしば発見が遅れることがあります。

ポリープからがんへの進展

大腸がんの多くはポリープから発生します。ポリープは初期段階では非常に小さいものですが、時間が経つにつれて悪性のがんへと進行する可能性があります。

腫瘍の成長と周辺組織への広がり

がんが成長するにつれて、大腸壁を通って周囲の組織に拡がることがあります。この拡がりにより、近隣のリンパ節や他の臓器にもがん細胞が広がる場合があります。

転移と進行

がん細胞がリンパ管や血管を通って体の他の部位に広がることを転移と呼びます。肝臓や肺、脳などの臓器に転移すると、各種臓器の機能が低下するため、最終的に命に危険が及ぶ場合もあります。

大腸がんの症状

大腸がんの症状として広く知られているのは以下のようなものです。

  • 血便
  • 便秘・下痢
  • 便の狭小化(細くなること)
  • 残便感
  • 貧血
  • 腹痛
  • 嘔吐 など

しかし初期段階の大腸がんは自覚症状がなく、上記のような症状が現れる頃には既に進行が始まっているケースが少なくありません。

大腸がんは他のがん疾患と同じく、早期発見・早期治療が非常に重要です。大腸がんを進行させないためには、何よりもまず定期的な健康診断やがん検診を受け、異常がないかを確認しておくことが必要です。

神戸市灘区・六甲の野本内科では、各種健康診断も随時行っています。気になる方はお気軽にお電話でお問合せください。

大腸がんの原因

大腸がんは、複数の原因が組み合わさることで発症すると考えられています。

例えば食生活やその他の生活習慣も、大腸がんの発症リスクを高めます。具体的には高脂肪食や食物繊維の少ない食事、赤身肉や加工肉の摂取、喫煙や運動不足が挙げられます。

また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった慢性的な炎症性腸疾患を抱えている場合も、大腸がんの発症リスクを高める場合があります。

この他、遺伝的要因も大腸がん発症の有無に大きく影響するとされています。

大腸がんの検査

大腸がんの検査にはいくつかの方法があります。ここでは、主な大腸がんの検査方法について説明します。

※当院で実施していない検査につきましては、適切な専門機関をご紹介いたします

便潜血検査

便潜血検査は、便中の微量の血液を検出するための検査です。大腸がんが原因で生じるポリープや腫瘍からの血液が便中に出る場合があるため、大腸がんの早期発見に役立ちます。便潜血検査は自宅で行えるテストキットもあります。

内視鏡検査(大腸カメラ検査)

細い管状のカメラを直接大腸内部に挿入し、腸壁などの状態を観察します。異常な部位やポリープ、腫瘍を可視化し、必要に応じて生検(組織の一部を採取して分析する検査)も行います。

神戸市灘区・六甲の野本内科では、長年現場で内視鏡検査の経験を積んできた医師が大腸カメラ検査を行っています。検査は随時実施していますので、健康診断後の精密検査はもちろん、「一度しっかり検査をしてもらいたい」という方も、お気軽にお問合せください。

CT検査

肛門から炭酸ガスを注入し、大腸をしっかり膨らませた状態で行うCT検査です。一般的なCT検査に比べて詳細に大腸の観察ができるため、内視鏡検査が困難な場合や手術前の評価に用いられることがあります。

バリウム造影検査(バリウム酵素造影検査)

バリウムなどの造影剤を服用後、X線を使用して大腸の形状や異常を観察する検査です。腸壁の病変、がんの位置、大きさ、形などを把握することが可能です。

大腸がんの治療

大腸がんの一般的な治療方法は手術療法ですが、初期段階の大腸がんに効果的な内視鏡治療や、抗がん剤治療、対症療法など、大腸がんのステージや患者様の健康状態に適した様々な治療方法があります。以下ではこれらの治療方法について簡単に紹介します。

※当院で実施していない治療につきましては、適切な専門機関をご紹介いたします

手術療法

部分的大腸切除(部分的結腸切除や直腸切除)

腫瘍が大腸の特定の部位にある場合、その部分を切除し、残った大腸を縫合または再接続します。

全摘(全結腸切除や直腸全摘)

大腸の大部分または全体を切除する手術です。直腸全摘の場合、人工肛門を作ることがあります。

内視鏡治療

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

がんが大腸の表面にとどまっている場合、内視鏡を用いてその部分を切除します。早期段階のがんやポリープの治療に有効です。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

EMRよりも広範囲な病変を切除するための内視鏡治療です。比較的大きな腫瘍や深達した病変にも対応できます。

抗がん剤治療

術前化学療法

手術の前に抗がん剤を使用してがんを縮小させたり、手術の成功率を高めたりすることが可能です。

術後補助化学療法

手術後の再発・転移を防ぐために抗がん剤を投与することがあります。

進行・再発がんの化学療法

進行しているがんや、再発したがんに対して抗がん剤を使用して、症状の緩和や寿命の延長を目指します。

対症療法

疼痛管理

がんの痛みを和らげるために、鎮痛剤やその他の痛み管理技術を使用します。

栄養療法

患者様が栄養を適切に摂取できるようにするために、栄養士による食事指導や栄養補助を行います。

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