ピロリ菌検査・除菌

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ピロリ菌検査について

ピロリ菌検査

ピロリ菌検査は、ピロリ菌という細菌に感染しているかどうかを確認するための検査です。検査方法には、内視鏡を使って体組織の一部を採取して行う方法のほか、血液検査、呼気検査、便検査などがあります。

検査の流れは以下の通りです。

step01

医師による問診と身体検査を行う

step02

必要に応じて体組織、血液、呼気、または便のサンプル採取を行う

step03

サンプルを検査室に送り、ピロリ菌の有無を確認する

step04

検査結果の報告と解釈を医師が行い、適切な処置や治療を提案する

ピロリ菌検査のメリット

  • 早期発見できるため、適切な治療が受けられる可能性が高まる
  • 無症状の方でも感染の有無を確認できる
  • 患者様の身体に負担をかけず、比較的簡単に行える方法がある

ピロリ菌検査のデメリット

  • 一部の検査方法は確実性が低く、偽陰性や偽陽性の可能性がある
  • 検査費用や手間がかかることがある

保険適用で検査・除菌を受けることが可能

ピロリ菌検査・除菌は下記の疾患の診断を受けた場合、保険適用となります。

  • 慢性胃炎:胃内視鏡検査による診断が必須です
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:胃のバリウム検査または胃カメラ検査による診断が必要です
  • 胃MALTリンパ腫:特定のリンパ腫の一種です
  • 特発性血小板減少性紫斑病:血液の病状です
  • 早期胃がんの内視鏡的治療後:胃がんの早期治療を受けた患者様に適用されます

※これらの病名に該当しない場合のピロリ菌検査・除菌は、保険適用外となり、自費診療として扱われます

ピロリ菌除菌治療

ピロリ菌除菌治療は、ピロリ菌が原因で起こる胃の炎症や潰瘍を治療するために体内のピロリ菌を除菌する治療方法です。抗生物質と胃酸抑制薬を組み合わせた治療が一般的です。

治療の流れは以下の通りです。

step01

ピロリ菌の検査を行い、感染が確認された場合、医師が治療方針を決定する

step02

抗生物質と胃酸抑制薬を組み合わせた治療を1週間行う

step03

治療後、再検査を行い、ピロリ菌が除菌されたかどうかを確認する

step04

除菌が完全にできていない場合は2〜3を繰り返す(2回までは保険適応)

ピロリ菌除菌治療のメリット

  • ピロリ菌による症状や合併症のリスクを減少させることができる
  • 治療が成功すれば、再発リスクが低くなる可能性がある

ピロリ菌除菌治療のデメリット

  • 抗生物質の副作用や胃腸の不快感など、治療に伴う一時的な不快な症状がある場合がある

ピロリ菌が原因となって引き起こされる病気

ピロリ菌は様々な病気の原因となる細菌で、中には命に関わる病気に繋がる場合もあります。以下ではピロリ菌が原因となって引き起こされる病気の一部を紹介します。

慢性胃炎

慢性胃炎は胃の粘膜が長期間にわたって炎症を起こしている状態であり、ピロリ菌感染が最も一般的な原因の1つです。長期的な胃炎により、胃壁が傷つき、胃の正常な機能が損なわれることがあります。

主な症状は胃痛や不快感、腹部不快感、消化不良、食欲不振などです。一部の人は症状を感じないこともありますが、持続的な炎症は胃潰瘍や胃がんなどの合併症のリスクを高める可能性があります。

萎縮性胃炎

萎縮性胃炎は、胃の粘膜が炎症を起こして退化し、正常な組織が失われる状態です。ピロリ菌感染が主な原因の1つです。

症状は慢性胃炎と類似しており、胃痛、消化不良、腹部不快感、貧血、体重減少などが見られることがあります。また、胃酸や消化酵素の分泌が低下するため、食事後の消化不良が起こりやすくなる場合もあります。

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の内壁に傷や穴が生じる病気です。ピロリ菌感染が最も一般的な原因で、他に胃酸や消化液の過剰な分泌も関連しています。

主な症状には胃痛や腹部不快感、食後の痛み、吐血や黒色便などの消化器系の異常な出血があります。潰瘍がひどい場合、腸壁に穴が開いて腹膜炎を引き起こすこともあります。

胃がん

胃がんは、胃内の組織でがん細胞が増殖する病気です。ピロリ菌感染が胃がんのリスクを高めるとされています。初期段階では症状が現れないことが多く、進行すると胃痛、食欲不振、体重減少、吐血、消化器系の出血などが見られることがあります。これらの症状が現れた場合、早期の診断と治療が重要です。

胃過形成性ポリープ

胃過形成性ポリープは、胃の内壁にできる小さな腫瘍であり、一部のケースにピロリ菌感染が関与しているとされます。一般的には症状がないことが多く、偶発的に内視鏡検査で見つかることがあります。大きくなると胃痛や出血などの症状が現れる場合もあります。

MALTリンパ腫

MALTリンパ腫は、粘膜関連リンパ組織(MALT)から発生するリンパ腫であり、ピロリ菌感染と関連があることが知られています。一般的な症状は胃痛、腹部膨満感、体重減少、吐血、貧血などです。症状が進行すると、胃からの出血やリンパ節の腫れなどが見られることがあります。

大事に至る前に検査・治療を

神戸市灘区・六甲の野本内科では、ピロリ菌の検査と除菌治療に対応しています。上記の病気の症状が見られる方はもちろん、これらの病気を未然に防ぎたいと考えている方は、お気軽にお電話にてお問い合わせください。

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