訪問診療

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訪問診療とは?

訪問診療

訪問診療とは患者様のご自宅や入所されている施設等を、1週間もしくは2週間に1回の頻度で、定期的・計画的に訪問し、診療を行うことを指します。

病気の治療だけではなく、血圧や体温測定、血液検査、薬の処方に加え、療養上の相談に乗ったり、指導をしたりと、病院やクリニックで行う診療のほとんどを訪問先でも行います。

ただし、訪問診療はどのような方でも利用できるサービスではありません。訪問診療の対象となるのは、以下のような条件を満たす方です。

  • 病気、障害、歩行困難などによって通院が難しい
  • 長時間の座り姿勢が保てず、病院やクリニックでの待ち時間が過ごせない
  • 精神疾患や認知症が原因で、待合で待機していることができない
  • 自宅での医療的なケアが必要
  • 終末期のケアを自宅で受けたい など

訪問診療の必要性

厚生労働省が公表している厚生統計要覧(令和4年度) によれば、2021年に死亡した方のうち、65.9%が病院、10.0%が老人ホームなどの施設、17.2%が自宅で亡くなっていることがわかっています。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、例年よりも病院の割合が若干低く、自宅での割合が若干高くなっていますが、日本では基本的に病院で人生の最期を迎えられる方が多いのが現状です。

しかし今後超高齢化が進み、75歳以上の方が増える中で、日本政府は医療費削減のために全国の病床数削減に積極的に取り組んでいます。今の流れが続けばいずれベッドの数が不足し、病院で最期を迎えられない方が増えていくはずです。

そこで重要な役割を担うのが、自宅にいながら様々なケアを受けられる訪問診療のサービスです。これからの日本の地域医療において、訪問診療はなくてはならないものになっていくと考えられます。

当院の訪問診療

当院は神戸市灘区・六甲で約30年間、地域の方々に支えられてきました。患者様の中には、野本内科とともに年月を歩んでこられた方もたくさんいらっしゃいます。だからこそ、訪問診療という形で責任を持って患者様のもとにおうかがいし、できる限りの診療を行っています。

当院の訪問診療をご利用いただいている患者様の中には、日常生活の動作が難しい方や胃ろう(チューブを通じて直接胃に栄養を注入する医療措置)を受けられている方のほか、認知症の施設の方々などがいらっしゃいます。新規のご依頼に対しても、可能な範囲で対応しています。

基本的な診療内容は、血液検査と問診、診察、投薬などです。発熱がある際は新型コロナウイルス感染症などの検査も行います。

ご近隣の方で訪問診療をご希望の方は、お気軽にお電話でお問い合わせください。

なお、当院の訪問診療では24時間365日対応を行っておりません。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

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