生活習慣病

  • HOME>
  • 生活習慣病

代表的な生活習慣病

生活習慣病<

生活習慣病は、文字通り生活習慣が原因で現れる病気です。食べ過ぎや栄養の偏りといった食生活の乱れ、運動不足や睡眠不足のほか、たばこの吸いすぎやお酒の飲み過ぎなども原因になります。代表的な生活習慣病には以下のようなものが挙げられます。

高血圧

高血圧は、血管内の血液が通常よりも高い圧力で流れている状態です。これが長期間続くと、心臓や血管に負担がかかり、動脈硬化や心臓病などのリスクが高まります。原因となるのは遺伝、高塩分の食事、運動不足、ストレス、肥満などです。

血圧測定で、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上で高血圧と診断されます。

糖尿病

糖尿病は、血中の血糖値が長期間高い状態が続く病気で、インスリンの不足または効果不全により血糖コントロールが失われます。原因は遺伝的要因、肥満、不健康な食生活、運動不足などです。

空腹時血糖値が126mg/dL以上、または経口ブドウ糖負荷試験後の血糖値が200mg/dL以上で糖尿病と診断されます。

脂質異常症

脂質異常症は、血中の脂質(コレステロールやトリグリセリド)の異常な増加が血管や心臓の健康に悪影響を及ぼす状態です。遺伝的傾向、不健康な食生活、肥満、運動不足などが原因です。

総コレステロール値が200mg/dL以上、LDLコレステロール値が130mg/dL以上、HDLコレステロール値が40mg/dL未満で脂質異常症と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態で、これが繰り返されることで酸素不足や睡眠障害を引き起こす病気です。舌や扁桃の肥大、気道の狭窄、遺伝などのほか、肥満も原因となります。

検査により、睡眠時の一晩の中で、10秒以上の無呼吸や低呼吸が1時間あたり5回以上あるとわかった場合に睡眠時無呼吸症候群だと診断されます。

肥満・メタボリックシンドローム

肥満や内臓脂肪の蓄積が多い状態で、高血圧、高血糖、脂質異常症などの健康問題をまとめて示す症候群です。原因には遺伝的傾向、不健康な食生活、運動不足、ストレスなどが挙げられます。

腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上であり、低HDLコレステロールや高血圧、高血糖などが同時に見られる場合に肥満・メタボリックシンドロームと診断されます。

生活習慣病の問題点

生活習慣病はいずれの場合もゆっくりと症状が進行するため、一般的に初期段階では自覚症状がありません。したがって健康診断などで精密検査や治療の必要性を指摘されても、「症状がないのだから大丈夫」と放置してしまう方もたくさんおられます。

しかし生活習慣病は、自覚症状がない初期段階での治療が非常に重要な病気です。なぜなら自覚症状が現れた頃には、深刻な合併症を引き起こしているケースが多いからです。

以下は前述した5つの生活習慣病の合併症の例をまとめたものです。

生活習慣病 合併症の例
高血圧
  • 心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)
  • 腎臓疾患(慢性腎臓病)
  • 視力障害(網膜症など)
  • 動脈硬化(血管の壁が厚くなることで血管の柔軟性が低下する)
糖尿病
  • 網膜症(糖尿病性網膜症)
  • 神経障害(末梢神経障害や自律神経障害)
  • 腎臓病変(糖尿病性腎症)
  • 下肢の壊死や潰瘍(糖尿病性足病変)
脂質異常症
  • 冠動脈疾患(心臓の血管に問題を引き起こす)
  • 脳血管疾患(脳卒中や脳梗塞)
  • 膵炎(膵臓の炎症)
  • 脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積する)
睡眠時無呼吸症候群
  • 高血圧
  • 心不全
  • 糖尿病
  • 交通事故や仕事中の事故などのリスク増大
肥満・メタボリックシンドローム
  • 糖尿病
  • 心血管疾患(動脈硬化、心筋梗塞など)
  • 高血圧
  • 脂質異常症

生活習慣病の兆候が見られた場合は、このような合併症を防ぐために早い段階で治療を受けることをおすすめします。

生活習慣病の治療

生活習慣病の治療の中心は、原因となる生活習慣の改善です。症状に応じて薬物による治療(薬物療法)を行う場合もありますが、一般的にはあくまで補助的な処置として位置づけられます。

生活習慣の改善

生活習慣病の治療を目的とした生活習慣の改善は、主に食事療法と運動療法に分けられます。

食事療法

食事療法とは、例えば高血圧であれば高塩分の食事を控える、糖尿病であれば血糖値を急上昇させる食事を控えるなど、症状に応じた食事指導が行われ、食生活の改善を行っていきます。

運動療法

運動療法は「なるべく階段を使う」「自転車ではなく徒歩で移動する」など、日常の中の運動量を少しずつ増やしていき、運動不足解消を目指すというものです。

これらに加えて、喫煙量を減らしたり、飲酒量を減らしたりといった治療が行われる場合もあります。

薬物を用いた治療

生活習慣病に対して処方される薬には、血糖値をコントロールするもの、血圧を下げるもの、血中コレステロールを低下させるものなど、症状に応じた製品が開発されています。薬物療法では、これらの薬を患者様の状態に応じて処方します。

当院の治療について

神戸市灘区・六甲の野本内科には、多くの生活習慣病でお困りの患者様が通院されています。

当院では食事療法・運動療法を通じて治療を進めるにせよ、補助的に薬物療法を取り入れるにせよ、当院のやり方を患者様に押し付けることのないよう心がけています。

患者様としっかりと向き合ってお悩みやご要望に耳を傾け、その上で患者様にとってより良い治療を提案しています。

生活習慣病の治療でお悩みの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。

電話番号

WEB予約初診の方へ